Apple Pencilを使っていて、こんな悩みを抱えていませんか?
- 朝フル充電したのに、昼過ぎにはもう電池切れになってしまう
- 充電してもバッテリー残量が思うように増えず、だましだまし使っている
- 大事な会議中に突然電源が落ちて、メモが取れなくなった経験がある
Apple Pencilの電池が劣化すると、充電の手間が増えるだけでなく、急な電池切れで大切な場面を逃してしまうかもしれません。
私自身、iPad ProでApple Pencil(第2世代)を愛用しているのですが、購入から2年ほどで電池の減りが明らかに早くなりました。
第1世代でも同じ経験をしていたので、今回もApple Storeで電池交換(実質新品交換)を行いました。
この記事では、Apple Pencilの電池交換の具体的な手順、料金、所要時間、持ち物、注意点まですべて実体験をもとに解説します。
記事を読めば、スムーズに電池交換を完了させて、新品同様のApple Pencilを手に入れることができます。
結論から言うと、Apple公式での電池交換は4,800円で、約20分で新品と交換してもらえます。
Apple Pencilの電池は自分で交換できない構造になっている
Apple Pencilは密閉型設計でバッテリーが内蔵されている
Apple Pencilは、スマートフォンやノートパソコンのように自分でバッテリーを交換できない設計です。
本体内部にリチウムイオンバッテリーが組み込まれており、ネジや開閉部分がまったくありません。
Apple製品全般に言えることですが、デザイン性と耐久性を重視した密閉構造になっています。
そのため、一般ユーザーが自力でバッテリーを取り出して交換することは物理的に不可能です。
無理にこじ開けようとすると、本体が破損してしまい修理対象外になってしまいます。
公式サポートによる交換サービスのみが対応可能
Apple Pencilのバッテリーを交換するには、Apple公式サポートを利用するしかありません。
具体的には、Apple StoreのジーニアスバーかApple正規サービスプロバイダでの対応となります。
非正規の修理店でも対応しているところはありますが、後ほど詳しく説明するリスクがあります。
公式サポートを利用すれば、確実に新品と交換してもらえるので安心です。
Apple公式の電池交換は実質「新品交換」で料金は4,800円
電池交換という名目だが実際は本体ごと新品に交換される
Apple Pencilの電池交換サービスは、正確には「バッテリー交換」ではなく「本体交換」です。
先ほど説明したとおり、Apple Pencilは密閉構造のため、バッテリーだけを取り出して交換できません。
Apple Storeでは、古いApple Pencilを回収して、新品のApple Pencilを渡すという形で対応しています。
私も実際に交換してもらいましたが、箱に入った新品を店員さんが取り出して渡してくれました。
つまり、4,800円で新品を手に入れられるということです。
第1世代も第2世代も同じ料金体系
Apple Pencil第1世代でも第2世代でも、電池交換の料金は同じ4,800円です。
私は過去に第1世代でも同じサービスを利用したことがありますが、料金は変わりませんでした。
Apple公式サイトにも明記されていますが、どちらのモデルでも統一料金となっています。
ちなみに、2025年現在の料金が4,800円ですが、今後変更される可能性もあります。
交換前にApple公式サイトか店頭で最新の料金を確認することをおすすめします。
電池交換が4,800円で対応できるのはバッテリー不具合のみ

交換前のApplePencil。充電のところが黒ずんでいます。
対象となる症状は充電の減りが早い・充電できないなど
4,800円で新品交換してもらえるのは、バッテリーに関する不具合のみです。
具体的には以下のような症状が該当します。
フル充電してもすぐに電池が切れる、充電してもバッテリー残量が増えない、使用中に突然電源が落ちる、充電自体ができなくなった。
これらはすべてバッテリーの劣化や故障と判断されるため、4,800円での交換対象です。
私の場合も、充電の減りが異常に早くなったことを伝えて、すんなりと交換してもらえました。
ペアリング不具合や書けない症状は別料金になる可能性がある
注意が必要なのは、バッテリー以外の不具合では4,800円で対応してもらえないことです。
店員さんから直接聞いた話では、ペアリングができない、iPadに反応しない、書こうとしても線が出ないといった症状は別扱いになります。
これらはバッテリーの問題ではなく、本体の故障や接続不良と判断されるためです。
その場合は、より高額な修理費用がかかる可能性があります。
もし複数の症状がある場合は、事前に店員さんに確認してから交換手続きを進めましょう。
Apple Storeのジーニアスバーで予約して持ち込むのが確実
予約はApple公式サイトまたはApple Storeアプリから
Apple Pencilの電池交換をするには、Apple Storeのジーニアスバーに予約してから訪問するのがスムーズです。
予約はApple公式サイトの「サポート」ページ、またはApple Storeアプリから簡単にできます。
予約画面では「iPad」を選択し、次に「修理と物理的な損傷」を選びます。
Apple Pencil単体の選択肢はありませんが、iPadの修理を選んでおけば問題ありません。
店頭で「Apple Pencilのバッテリー交換です」と伝えれば、スムーズに対応してもらえます。
予約時はiPadの修理を選択すればOK
先ほども触れましたが、予約時にはiPadの修理を選択してください。
Apple Pencil専用の予約枠はないため、iPadのサポート枠で対応してもらう形になります。
予約が完了すると、訪問日時と持ち物についての確認メールが届きます。
当日は予約時間の5分前くらいに到着すれば、待たされることなく案内してもらえます。
予約なしの飛び込みは待ち時間が長くなる
予約なしでApple Storeに行っても対応してもらえる場合はあります。
ただし、混雑状況によっては数時間待たされることもあります。
特に週末や祝日、夕方以降の時間帯は非常に混み合います。
確実に当日中に交換を完了させたいなら、必ず事前予約をしてから訪問しましょう。
持ち物はApple PencilとiPadの両方がベスト
Apple Pencilだけでも対応可能だがシリアル確認に時間がかかる
Apple Pencilの電池交換には、基本的にApple Pencil本体だけ持っていけば対応してもらえます。
ただし、私の実体験として、iPadを持っていかなかったことで余計な時間がかかりました。
店員さんがApple Pencilのシリアルナンバーを調べる作業に5〜10分ほどかかったのです。
Apple Pencil本体にはシリアル番号が印字されていないため、特殊な方法で確認する必要があります。
急いでいる場合や、スムーズに交換を済ませたい場合は、iPadも一緒に持っていくことを強くおすすめします。
交換作業は約20分で完了しその場で新品を受け取れる

交換したApplePencil。新品なので、フィルムがついています。
このあと受取時の動作確認の際に、フィルムは外しました。
在庫があれば当日その場で交換完了
Apple Pencilの電池交換は、在庫があれば当日その場で完了します。
私の場合、受付から支払い、新品受け取りまで合計20分ほどでした。
店員さんが古いApple Pencilを回収し、新品を箱から取り出して渡してくれます。
交換待ちの時間もほとんどなく、受付後すぐに対応してもらえました。
ただし、店舗によっては在庫がない場合もあります。
交換後は改めてiPadとペアリングが必要
新品のApple Pencilを受け取ったら、iPadとペアリングし直す必要があります。
第2世代の場合は、iPadの側面にあるマグネット部分にApple Pencilをくっつけるだけです。
自動的にペアリング画面が表示されるので、「ペアリング」をタップすれば完了します。
第1世代の場合は、iPadのLightning端子にApple Pencilを差し込んでペアリングします。
いずれの場合も、ペアリングは1分もかからず終わります。
古いApple Pencilは回収される
交換手続きが完了すると、古いApple Pencilは店員さんが回収します。
返却してもらうことはできないので、データや設定を残しておきたい場合は事前に確認しておきましょう。
とはいえ、Apple Pencil自体にデータが保存されるわけではないので、特に心配する必要はありません。
iPadとのペアリング情報だけなので、新しいApple Pencilで再度ペアリングすれば元どおりです。
電池交換のタイミングを見極める3つのサイン
フル充電しても数時間で電池切れになる
Apple Pencilのバッテリーが劣化すると、最も分かりやすいのが電池持ちの悪化です。
新品のときは、フル充電で10時間以上使えていたはずです。
それが数時間、ひどい場合は1〜2時間で電池切れになるようなら、バッテリー交換のタイミングです。
私の場合も、朝にフル充電しても昼過ぎには充電が必要になっていました。
充電してもバッテリー残量が増えない
充電してもバッテリー残量が思うように増えない場合も、バッテリー劣化のサインです。
iPadに取り付けて充電しているのに、残量が50%から動かない、10%から増えないといった症状が出ます。
この状態になると、充電に異常に時間がかかるようになります。
バッテリーの内部セルが劣化しており、正常に充電できなくなっている証拠です。
使用中に突然電源が落ちる
バッテリー残量がまだあるのに、突然Apple Pencilが反応しなくなることもあります。
iPadの画面には30%と表示されているのに、Apple Pencilが使えなくなるといった現象です。
これはバッテリーの電圧が不安定になっているためです。
このような症状が頻繁に起こるようなら、すぐに電池交換を検討しましょう。
非正規店での修理は保証対象外になるリスクがある
非正規店は料金が安い場合もあるが公式保証が無効になる
Apple公式以外にも、非正規の修理店でApple Pencilのバッテリー交換を受け付けているところがあります。
料金はApple公式よりも安く設定されていることが多く、魅力的に見えるかもしれません。
しかし、非正規店で修理すると、今後Apple公式のサポートを受けられなくなるリスクがあります。
Apple製品は、一度でも非正規修理を行うと保証対象外になる可能性が高いのです。
Apple公式以外での修理後は今後のサポートを受けられない可能性
非正規店で修理したApple Pencilは、その後Apple Storeで修理を依頼しても断られることがあります。
「非正規修理の痕跡がある」と判断されれば、有償修理すら受け付けてもらえません。
また、非正規店での修理品質にはばらつきがあり、すぐに故障するリスクもあります。
長く安心して使いたいなら、多少高くてもApple公式でのバッテリー交換をおすすめします。
まとめ
Apple Pencilの電池が劣化してきたら、Apple公式での電池交換(新品交換)を利用しましょう。
料金は4,800円で、約20分で新品のApple Pencilを手に入れることができます。
ただし、バッテリー以外の不具合では料金が変わる可能性があるため、事前に症状を確認しておくことが大切です。
Apple Storeのジーニアスバーに予約してから訪問すれば、待ち時間なくスムーズに交換できます。
持ち物はApple PencilとiPadの両方を持参すると、シリアルナンバーの確認が素早く済みます。
フル充電しても数時間で電池切れになる、充電してもバッテリー残量が増えない、使用中に突然電源が落ちるといった症状が出たら、電池交換のタイミングです。
非正規店での修理は料金が安い場合もありますが、今後のApple公式サポートを受けられなくなるリスクがあります。
安心して長く使い続けるためにも、Apple公式でのバッテリー交換をおすすめします。
あなたのApple Pencilも電池の減りが気になってきたら、ぜひこの記事を参考にして新品交換してみてください。
新品になったApple Pencilで、快適なiPad作業を取り戻しましょう。
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