暴落・バブルを乗り越える!ウォール街のランダムウォーカーが教える投資術

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wall-street 投資

投資に関心がある方なら、こんな悩みを抱えていませんか?

  • 暴落やバブルのときにどう行動すべきか分からない
  • インデックス投資は本当に安心なのか不安
  • 投資の基本を効率よく学べる本を探している

株式市場は長期的に成長しますが、歴史を振り返ると必ず暴落やバブルが繰り返されています。

短期的な誘惑や恐怖に振り回されると、大きな損失や機会損失につながりかねません。

そこで半世紀以上読み継がれている名著『ウォール街のランダムウォーカー』は、インデックス投資を最適解としつつ、暴落に備えるために「歴史を学ぶこと」と「リバランスの重要性」を説いています。

この記事では、本書の要点を整理しながら、インデックス投資を続ける上での実践的な学びを解説します。

私も、もともと投資はしていたものの、転職に際し退職金+一時金入り、早速『S&P 500』にフルベットしてから、金融熱が再燃し、改めていろいろと勉強を始めました。(順番が逆なのですが、、、)

そんな中、長期的には暴落やバブルは必ずあると理解はしつつ、実際その局面に立ったときにどんな精神状態になるのか不安でなりませんでした。

本書はその不安に見事解決策を提示してくれました。

結論として、暴落やバブルを知り、過度に恐れず、ルールに従ってリバランスを行うことが長期投資成功の鍵 ということが理解できました。

分厚くて、文字も多い本書で、最初は敬遠していましたが、読んでみると存外読みやすく、ためになりました。

(正直『インデックス投資最高!』というのが書かれているんだろうし、もうそれは知っているからいいや!と思っていましたが、インデックス投資に対する、知見を数多く得ることができました!)

Amazon.co.jp: ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第13版> 株式投資の不滅の真理 (日本経済新聞出版) eBook : バートン・マルキール, 井手 正介: Kindleストア
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結論:バブルの歴史を知り、リバランスを徹底せよ

私は40代後半なので、投資を頑張って継続したものの、定年間際で大暴落!というのは、十分に有り得る話です。

その時、私はどうしたら良いのだろう!?と漠然と強い不安を感じていました。

そんな中、『ウォール街のランダムウォーカー』が教えてくれる最大の学びは、暴落やバブルは必ず繰り返される という事実と、それに備える方法です。

市場は効率的で予測できないため、短期的に他人を出し抜く投資は長続きしません。

では、どうすればいいのか。

答えは2つです。

  1. バブルや暴落の歴史を知り、投資家心理の罠を理解すること
  2. ルールに基づいたリバランスを行い、資産配分を整えること

この2つを守ることで、インデックス投資というシンプルな戦略を長期的に成功へ導けます。


『ウォール街のランダムウォーカー』はどんな本か

著者バートン・マルキールと本の背景

『ウォール街のランダムウォーカー』は、米国プリンストン大学の経済学者バートン・マルキールによって書かれたロングセラー投資本です。

初版は1973年に出版され、改訂を重ねながら世界中で読み継がれています。日本語版も何度も改訂されており、最新版は現代の投資環境を踏まえた内容になっています。

マルキールは学者でありながらウォール街の実務にも精通しており、理論と実践の両方を踏まえたアプローチが特徴です。本書は投資本の中でも「インデックス投資の聖書」と呼ばれる存在です。

ロングセラーで読み継がれている理由

50年以上も読みつがれ、13回も改定されるという事実からも、本書の歴史を超えた有用性を理解いただけるのではないでしょうか。

長期間、本書が支持される理由は、投資の本質をシンプルに突き詰めているからです。

市場の効率性や人間心理の影響など、時代を超えて変わらない要素を扱っているため、古さを感じさせません。読者は具体的な銘柄の推奨よりも「投資に向き合う原則」を学べます。


ランダムウォーク理論が示す投資の真実

市場は効率的で予測できない

本書の核となるのが「ランダムウォーク理論」です。

これは株価の動きはランダムであり、短期的に予測することは不可能だという考え方です。

市場にはすでにあらゆる情報が織り込まれており、誰かが安易に出し抜ける状況は長続きしません。

つまり「次に株価が上がるか下がるか」を当てようとする行為は、コインの裏表を当てるようなものだということです。

テクニカル分析は「錬金術」にすぎない

チャートの形から未来の株価を予測しようとするテクニカル分析も、本書では厳しく批判されています。

学術的な研究結果では、テクニカル分析が長期的に市場平均を上回る成果を出した例は存在しません。

マルキールはこれを「錬金術と大差ない」と表現しました。

むしろテクニカル分析を信じることで過剰な売買を繰り返し、手数料や税金の負担を増やしてしまうリスクが強調されています。

プロでも市場平均に勝てない理由

プロのファンドマネージャーでさえ、市場平均を長期的に超えることは困難です。

理由はシンプルで、市場全体の平均が投資家全員の合計成果だから です。

誰かが勝てば誰かが負けるゼロサムゲームになり、手数料を差し引けば市場平均以下になるのが必然です。


インデックス投資が最適解とされる理由

市場全体に賭けるバイアンドホールド戦略

インデックス投資は、特定の企業やファンドマネージャーに依存せず、市場全体の成長に乗る投資法 です。

株式市場は長期的に右肩上がりで拡大してきました。

その流れに乗り、売買を繰り返さず保有し続ける「バイアンドホールド」が最適解とされています。

低コストで手数料を最小化できる

インデックスファンドは、特定の指数に連動するだけなので売買が少なく、手数料は年0.1%以下という低水準です。

これに対しアクティブファンドの手数料は1%前後。長期投資では手数料の差が複利で効いてきます。

コスト面での優位性は明確です。

個別株や積極運用ファンドより有利な点

個別株投資は、銘柄選びやタイミング判断が難しく、多くの人が市場平均を下回ります。

アクティブファンドも同様で、多くが長期的にはインデックスに負けることがデータで示されています。

結局、市場全体をそのまま買う方が合理的 という結論になります。


バブルの歴史から学ぶ「投資家心理」の罠

チューリップバブルや南海泡沫事件の教訓

本書では投資の歴史も紹介されています。

17世紀のチューリップバブル、18世紀の南海泡沫事件など、人間心理が引き起こした非合理的な高騰と暴落は、今でも繰り返されています。

科学者ニュートンですら南海泡沫事件で大損をし、「天体の動きは計算できても、人間の狂気は計算できない」と嘆いたエピソードは有名です。

※本書はなかなか分厚いので、ハードル高く感じる方も多いと思います。

まずバブルを知るという目的に対しては、Youtube動画で学んでみるのもおすすめです!

バブルの始祖 チューリップ・バブルの解説
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ITバブル・リーマンショックが示す現代的事例

現代でもITバブルやリーマンショックなど、大きな暴落は定期的に起きています。

これらは経済要因だけでなく、投資家の群集心理によって加速されました。

歴史を学ぶことで、暴落は必ず起きるもの という前提で投資に臨む重要性が理解できます。

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短期的な儲けの誘惑にどう対処するか

バブル相場では誰もが一時的な儲けに心を奪われます。

しかし本書は、投資家が最も難しいのは誘惑に打ち勝つこと だと強調します。

儲け話に飛びつかず、淡々と長期戦略を続けることが、成功の分かれ道になります。


本書から学べる実践的な投資アプローチ

ドルコスト平均法の活用と注意点

定額を定期的に投資する「ドルコスト平均法」は、価格変動リスクを平準化する有効な手段です。

ただし万能ではなく、暴落時に追加投資できる余力を持っておくことが推奨されています。

市場が下落しているときこそ、積み増しの好機となります。

リバランスでリスクをコントロールする方法(具体例つき)

リバランスとは、株式や債券などの資産比率が大きく崩れたときに、元の目標配分へ調整することです。

たとえば 株式60%・債券40% を理想として投資していたとしましょう。

  • 株価が大きく上昇してポートフォリオが 株式70%・債券30% になった場合:  株式を一部売却して、その分を債券に回します。結果的に「高くなった株を売って、まだ割安な債券を買う」行動になります。
  • 株価が暴落してポートフォリオが 株式40%・債券60% になった場合:  債券を一部売却して、その分で株式を買い増します。結果的に「安くなった株を買う」ことになり、将来の回復局面に乗り遅れません。

こうしてリバランスを続けると、自然と「高く売って安く買う」仕組みを自動で実行できるのです。

なぜ株式と債券の組み合わせが有効なのか

株式と債券は、値動きが逆方向に動くことが多い資産です。

  • 景気が良く株価が上昇しているときは、金利上昇で債券価格が下がる傾向があります。
  • 逆に景気悪化で株価が暴落すると、投資資金は安全資産の債券に流れ、債券価格が上がることが多いです。

つまり、株式と債券を組み合わせておくと「片方が下がってももう片方がクッションになる」関係を作れるのです。

暴落に強い理由

暴落局面では、株式比率が急激に下がり、債券比率が相対的に高まります。

そこでリバランスを行うと「値上がりした債券を売り、暴落で安くなった株式を買う」ことになります。

これは心理的には非常に難しい行動です。

多くの投資家は暴落が怖くて株を売りがちですが、リバランスというルールを守ると逆に暴落をチャンスに変える投資行動を自然に取れるわけです。

ライフサイクルに合わせた資産配分の考え方

年齢や収入状況によってリスク許容度は変わります。

若いうちは株式比率を高めにし、定年に近づくにつれて債券や不動産比率を増やすのが基本です。

本書では「年齢=債券比率」という考え方が紹介されており、ライフステージに応じて資産配分を見直す重要性を説いています。


『ウォール街のランダムウォーカー』は誰におすすめか

投資初心者が得られる学び

投資初心者にとっては、インデックス投資というシンプルで効果的な手法を知る入り口になります。

個別株やアクティブファンドに挑む前に読むことで、失敗を避けられます。

本書の分厚さ、文字の小ささに、ちょっと躊躇してしまう気持ち、わかります!

でもそれを乗り越えて読破した先には、一段上の金融リテラシーが待っていると確信しています!

中級者以上が再確認できる原則

投資経験者でも、バブルや暴落の歴史を振り返り、原則を再確認する意味があります。

長期投資家が途中で戦略を崩すのは、心理的要因によるものが多いためです。

効率的に投資の基礎を理解したいビジネスパーソン

忙しいビジネスパーソンにとって、投資理論と実践法を一冊で学べる本書は効率的です。

市場の本質を理解できるので、無駄な情報に振り回されにくくなります。


まとめ|インデックス投資の原則はシンプルで揺るがない

『ウォール街のランダムウォーカー』は、半世紀にわたって読み継がれる投資本の定番です。

結論は明快で、インデックス投資を軸に長期保有することが最適解 です。

ただし、それだけでなく「暴落やバブルは必ず起こる」という前提を受け入れ、冷静にリバランスを続けることが重要だと教えてくれます。

短期的な相場の上下に心を乱されることなく、ルールを守り続ける。

シンプルですが、それこそが長期投資を成功させる最大のポイントです。

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