47歳での転職は無謀?そんな不安を抱えていた私が、たった3ヶ月で4社から内定を獲得し、年収もアップした転職活動の全てをお話しします。
同じく中高年での転職を考えているあなたの不安を解消し、成功への道筋を少しでも照らせれば幸いです。
転職活動実績サマリー
項目 | 結果 |
---|---|
活動期間 | 3ヶ月(2025年1月〜3月) |
応募企業数 | 約15社 |
書類選考通過率 | 約60% |
面接実施企業数 | 9社 |
最終面接進出 | 4社 |
内定獲得数 | 4社(最終面接通過率100%) |
年収 | 現職以上でオファー |
転職を考えている方から「実際に転職した人の体験談を知りたい」という声をよくいただきます。
そこで今回は、私自身が47歳で経験した転職活動の全容を、できるだけ具体的にお伝えさせていただきたいと思います。
正直、最初は「47歳で本当に転職できるのか」という不安で眠れない夜もありました。
しかし、結果的にうまくいった方だと思います。
特に「まず動いてみる」「チャレンジする」ことが大切だと実感しました。
47歳転職を決意した5つの理由

私のスペック
- 年齢・職歴:47歳、Sier企業の品質保証部署で担当部長
- 経験:若い頃はトラブルプロジェクトの火消し役。SEやPMOも1年ずつ経験
- 資格:PMP、OracleMaster Platinum、CompTIA Security+、基本情報技術者など(PMPとPlatinumは失効)
- 健康面:2022年にパニック障害で半年休職
転職理由は一つではありませんでした。中高年の転職では、複数の要因が重なることが多いと思います。
- 早期退職制度の対象者(45歳以上)
- 仕事へのモチベーション低下 – 部長職となり現場から離れた
- ワークライフバランスの崩壊 – 管理職の責任増加で残業や休日対応が多く、不満が蓄積
- 納得できない仕事の増加 – 今後も減る見込みがなかった
- 早期退職一時金のチャンス – 年収1.5年分→2年分へ増額
こうした複合的な理由から「今が動くタイミング」と判断し、転職活動をスタートしました。
同じような状況の方へ: 転職理由は一つでなくても構いません。むしろ複数の理由があることで、転職への意志が固まります。
転職エージェント3社比較と活用法【2025年1月開始】

まずはリクルートエージェントとJACリクルートメントに登録しました。
リクルートエージェント
- メリット: 求人数が豊富、職務経歴書の添削が丁寧
- 対応: Web面談を実施し、職務経歴書を何度も添削
- 紹介企業数: 約10社
- 印象: 「書類選考の通過率は10%程度なので、とにかくたくさん応募してください」
JACリクルートメント
- メリット: 担当者が非常に親身、質の高い求人が多い
- きっかけ: 書籍『お金の大学』で推されていたため登録
- 紹介企業数: 約5社
- 印象: 複数の担当者が連携してサポート、信頼できる対応
職務経歴書次第で書類選考の成否が決まると言っても過言ではありません。自分では「歯の浮くような」アピールも、嘘のない範囲で盛り込むことが大事です。
ビズリーチ(後から追加)
最初は「CMでよく見るから」と軽い気持ちで登録しましたが、実際に優良企業から直接オファーが届き、非常に良いサービスだと実感しました。
中高年転職でのエージェント活用のコツ:
- 複数社登録は必須だが、管理しきれない数は逆効果
- エージェントとの相性も重要
- 職務経歴書の添削は必ず受ける
現職との両立で見えた時間管理術

現職では2月5日の大型会議の発表準備が佳境を迎え、非常に多忙でストレスフルな日々でした。
ただし、3月25日までに会社へ早期退職申請をしないと一時金割増の対象にならないため、歯を食いしばって頑張りました。
転職活動と現職の両立方法:
- 面接の日程をできるだけ集約
- 有給休暇の戦略的活用
- 在宅勤務日の昼休み・定時後を活用
- Web面接で移動時間を短縮
47歳でも面接通過率100%だった面接対策

2月以降は面接ラッシュとなりました。現職の対応が終わったタイミングで有給を取ったり、在宅勤務にしたりして、集中的に面接に臨みました。
書類選考も順調に通過し、面接を受けきれないほどの状況に。
カジュアル面談後にこちらから辞退したり、面接前にお断りするケースもありました。
面接で失敗した経験も:
欲が出て、他のエージェント会社にも登録したり、ビズリーチ経由で個人エージェント複数人と話したりと手を広げましたが、これが逆に失敗。
エージェントや企業とのコミュニケーションコストが増えすぎて、ストレスが爆発しました。
最終的に厳選したエージェントと企業だけに絞りました。
面接パターンの確立

面接はすべてWeb面接。年休や在宅勤務の日の昼休み、定時後に集中して詰め込みました。
最初は何を話していいかわかりませんでしたが、以下のパターンに慣れていきました:
- 自己紹介(1〜2分)
- 志望動機
- 経験の深掘り質問
- 逆質問
転職活動のモチベーション維持法

この時期、生活の中心が転職活動になり、自由時間はYouTubeで転職系動画を見まくりました。
チャンネルによって言うことが違い混乱もありましたが、特に以下のチャンネルはエンタメ性も高く、毎日のように見ていました:
- 「転職エンジェル【転職のセンター試験 OSUMITSUKI】」
- 「末永 雄大 / すべらない転職エージェント」
情報収集のコツ: 複数の情報源から学ぶことで、自分に合った方法を見つけられます。
コンサル転職の挫折経験

2月5日の発表は一部再報告となり、3月4日に再度準備が必要に。
転職活動も佳境で「勘弁してくれ」と思いつつ、手を抜かずに対応しました。
品質保証一本で活動していましたが、大手コンサルファームからの引き合いもあり、条件の良いコンサル会社にも応募しました。
コンサル転職での挫折:
- 休職歴を理由に書類選考で落ちるケースが発生
- 超大手コンサルの面接では圧迫的な雰囲気にメンタルをやられる
コンサル会社の圧迫面接で心が折れそうになった時、「やっぱり無理なのか」と諦めかけました。
でも、この経験があったからこそ、自分に本当に合う職種が見えてきました。
今思えば良い経験ですが、当時はかなり堪えました。
4社内定獲得の決め手となった最終選考戦略

現職の再報告も終わり、コンサル応募ブームも過ぎ、改めて品質保証一本に絞りました。
最終的に4社を並行して選考進行:
A社:品質保証専業企業
- 特徴: Web試験やケーススタディのプレゼン課題
- 準備: 課題に1週間をかけて準備
- 結果: 面接官から高評価をもらい自信につながった
- 出自: JACリクルートメント
B社:中堅品質保証企業
- 特徴: A社より規模は小さいが、残業が少なくホワイトな印象
- 面接: オーソドックスで安心感あり
- 出自: JACリクルートメント
C社:SaaS系企業(第一希望)
- 特徴: 品質保証部署立ち上げポジション
- 経緯: 最初は事業内容が難しそうで距離を置いていたが、面接で誤解が解ける
- 決め手: 面接官の人柄が良く志望度が急上昇
- 出自: リクルートエージェント
D社:コンサル系品質保証
- 特徴: 働き方が選べるホワイトな印象
- 魅力: コンサルへの夢もあり志望度高め
- 出自: ビズリーチ
最終面接の日程調整が最難関:
出自がバラバラで日程調整が大変でした。
内定後の受諾猶予が1週間しかないため、最終面接日をできるだけ揃える必要があり、かなりヒヤヒヤしました。
年収アップ転職を実現した企業選びの決断

3月中旬、A・B・D社はWeb面接、C社は本社での最終面接。運良く一週間以内に全てセッティングできました。
この頃にはC社が第一希望になっていました。
C社を選んだ理由:
- 残業が少ない
- ホワイト企業
- 面接官の人柄が良い
- アクセスが良い
- 仕事でMacが使える
- 年収も現職以上
最終的に4社すべてから内定を獲得できました。C社の内定連絡が一番遅く、かなりヤキモキしました。
エージェントの対応で感動: A・B社のJACリクルートメント担当者は、4社の棚卸しを一緒にしてくれ、フラットな目線でアドバイスをくれました。A・B社を強く推されるかと思いきや、全くそんなことはなく、信頼できる対応でした。
最終的な選択:
D社:現職以上だったが、C社の魅力には勝てず
C社:条件面も良く、年収も現職以上で入社決定
A・B社:評価してくれたものの年収が現職を下回ったため、納得してお断り
現職への退職伝達と手続き完了

現職の会社に転職の意思を伝え、一部引き止めもありましたが、強い気持ちを伝え納得してもらいました。
無事に3月25日までに手続きを完了できました。
47歳転職成功の振り返りと成功要因

トータルで見ると、非常にうまくいった方だと思います。読者の方は「そんなにうまくいくわけない」と思われるかもしれませんが、何もせずこの結果があったわけではありません。
成功要因の分析:
- 現職での実績の積み重ね – 品質保証の専門性を磨いていた
- 複数エージェントの戦略的活用 – それぞれの特徴を理解して使い分け
- 徹底した情報収集 – YouTube、書籍等で知識を蓄積
- 面接の場数を踏む – パターン化して対応力を向上
- 明確な希望条件の設定 – 妥協点を事前に整理
現職での努力や、転職活動での情報収集、エージェントとの連携、自己分析など、地道な積み重ねが結果につながったと感じています。
中高年転職成功のまとめ

転職活動は決して楽なものではありませんが、「まず動く」「自分の希望を明確にする」「良いエージェントと出会う」ことで道が開けます。
特に中高年の転職では、以下が重要だと実感しました:
- 専門性の棚卸し – これまでの経験を言語化する
- 複数の選択肢を持つ – 1社集中ではなく並行進行
- 時間管理の徹底 – 現職と転職活動の両立
- メンタル管理 – 挫折を乗り越える強さ
私自身、現職でしっかり実績を積んでいたこともプラスに働きました。
(※この記事は私自身の体験をもとに執筆しています。転職活動の進め方や感じたことを、できるだけリアルに伝えました。)
よくある質問(FAQ)

Q1. 47歳での転職は現実的ですか?
A: 十分可能です。私の経験では、これまでの専門性と実績があれば年齢はハンデになりません。むしろ経験値が評価されるケースが多いです。
Q2. 転職エージェントはどこがおすすめですか?
A: JACリクルートメントとリクルートエージェントの併用がおすすめです。特にJACは中高年の転職に理解があり、質の高いサポートを受けられました。
Q3. 職務経歴書のポイントは? A: 数値化できる実績を具体的に記載し、エージェントに何度も添削してもらうことです。「歯の浮くような」表現も、嘘のない範囲で積極的に盛り込みましょう。
Q4. 現職との両立はどうしましたか?
A: 在宅勤務日の活用と有給休暇の戦略的取得です。Web面接なら移動時間も不要なので、昼休みや定時後でも対応できました。
Q5. 面接で年齢について質問されませんでしたか?
A: 直接的な年齢の話はほとんどありませんでした。それよりも「これまでの経験をどう活かすか」に焦点が当たっていました。
今後の予定
今回の経験をもとに、今後は「転職活動で役立ったノウハウ」もまとめていく予定です。
転職を考えている方の参考になれば幸いです。もし具体的な質問や悩みがあれば、コメントやお問い合わせでぜひご相談ください。あなたのチャレンジを応援しています!
同じような状況の方、一緒に頑張りましょう!転職活動で困ったことがあれば、私の経験をシェアします。
(※この記事は私自身の体験をもとに執筆しています。転職活動の進め方や感じたことを、できるだけリアルに伝えました。)
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