転職を考えている方から「実際に転職した人の体験談を知りたい」という声をよくいただきます。
今回は、私自身が47歳で経験した転職活動の全容を、できるだけ具体的にお伝えします。
結果的にうまくいった方だと思いますが、何よりも「まず動いてみる」「チャレンジする」ことが大切だと実感しました。
私のスペックと転職を決意した理由

- 年齢・職歴:47歳、Sier企業の品質保証部署で担当部長
- 経験:若い頃はトラブルプロジェクトの火消し役。SEやPMOも1年ずつ経験
- 資格:PMP、OracleMaster Platinum、CompTIA Security+、基本情報技術者など(PMPとPlatinumは失効)
- 健康面:2022年にパニック障害で半年休職
転職理由は一つではありませんでした。
- 早期退職制度の対象者(45歳以上)
- 部長職となり現場から離れ、仕事へのモチベーションが低下
- 管理職の責任増加でワークライフバランスが崩壊。残業や休日対応が多く、不満が蓄積
- 納得できない仕事が増え、今後も減る見込みがなかった
- 早期退職一時金(年収1.5年分→2年分へ増額)のチャンス
こうした複合的な理由から「今が動くタイミング」と判断し、転職活動をスタートしました。
2025年1月:転職活動の始まり〜エージェント登録と書類作成

まずはリクルートエージェントとJACリクルートメントに登録。
リクルートエージェントとはWeb面談を実施し、職務経歴書を何度も添削してもらいました。
職務経歴書次第で書類選考の成否が決まると言っても過言ではありません。
自分では「歯の浮くような」アピールも、嘘のない範囲で盛り込むことが大事です。
エージェントからは「書類選考の通過率は10%程度なので、とにかくたくさん応募してください」と言われ、最終的に10社ほど申し込みました。
JACリクルートメントとの出会い

JACリクルートメントは書籍『お金の大学』で推されていたことから登録。
担当者の方が非常に親身で、複数の担当者にお世話になりました。
ここでも5社ほど紹介され、応募しました。
現職の多忙と転職活動の両立

現職では2月5日の大型会議の発表準備が佳境を迎え、非常に多忙でストレスフルな日々。
ただし、3月25日までに会社へ早期退職申請をしないと一時金割増の対象にならないため、歯を食いしばって頑張りました。
ビズリーチ登録と面接ラッシュ

この頃、ビズリーチにも登録。
最初は「CMでよく見るから」と軽い気持ちでしたが、実際に優良企業から直接オファーが届き、非常に良いサービスだと実感しました。
2月以降は面接ラッシュ。
現職の対応が終わったタイミングで有給を取ったり、在宅勤務にしたりして、集中的に面接に臨みました。書類選考も順調に通過し、面接を受けきれないほどの状況に。
カジュアル面談後にこちらから辞退したり、面接前にお断りするケースもありました。
欲が出て、他のエージェント会社にも登録したり、ビズリーチ経由で個人エージェント複数人と話したりと手を広げましたが、これが逆に失敗。
エージェントや企業とのコミュニケーションコストが増えすぎて、ストレスが爆発。
最終的に厳選したエージェントと企業だけに絞りました。
面接はすべてWeb面接。
年休や在宅勤務の日の昼休み、定時後に集中して詰め込みました。
最初は何を話していいかわかりませんでしたが、自己紹介(1〜2分)、志望動機、深掘り、逆質問というパターンに慣れていきました。
情報収集とモチベーション維持

この時期、生活の中心が転職活動になり、自由時間はYouTubeで転職系動画を見まくりました。
チャンネルによって言うことが違い混乱もありましたが、特に「転職エンジェル【転職のセンター試験 OSUMITSUKI】」と「末永 雄大 / すべらない転職エージェント」はエンタメ性も高く、毎日のように見ていました。
現職の再報告とコンサル応募の苦い経験

2月5日の発表は一部再報告となり、3月4日に再度準備が必要に。
転職活動も佳境で「勘弁してくれ」と思いつつ、手を抜かずに対応しました。
品質保証一本で活動していましたが、大手コンサルファームからの引き合いもあり、条件の良いコンサル会社にも応募。
しかし、休職歴を理由に書類選考で落ちたり、超大手コンサルの面接では圧迫的な雰囲気にメンタルをやられてしまいました。
今思えば良い経験ですが、当時はかなり堪えました。
3月〜最終面接ラッシュと内定獲得

現職の再報告も終わり、コンサル応募ブームも過ぎ、改めて品質保証一本に絞りました。
最終的に4社を並行して選考。
- A社:品質保証専業企業。Web試験やケーススタディのプレゼン課題があり、準備に1週間かけました。面接官から高評価をもらい自信に。
- B社:A社より規模は小さいが、残業が少なくホワイトな印象。面接もオーソドックスで安心感あり。
- C社:SaaS系企業の品質保証部署立ち上げ。最初は事業内容が難しそうで距離を置いていましたが、面接で誤解が解け、面接官の人柄も良く志望度が急上昇。
- D社:コンサル会社の品質コンサルタント。働き方が選べるホワイトな印象で、コンサルへの夢もあり志望度高め。
A・B社はJACリクルートメント、C社はリクルートエージェント、D社はビズリーチ経由と出自がバラバラで日程調整が大変。
内定後の受諾猶予が1週間しかないため、最終面接日をできるだけ揃える必要があり、かなりヒヤヒヤしました。
最終局面〜内定4社、そして決断

3月中旬、A・B・D社はWeb面接、C社は本社での最終面接。
運良く一週間以内に全てセッティングできました。
この頃にはC社が第一希望に。理由は「残業が少ない」「ホワイト企業」「人柄が良い」「アクセスが良い」「仕事でMacが使える」など、希望条件がすべて揃っていたからです。
最終的に4社すべてから内定を獲得。
C社の内定連絡が一番遅く、かなりヤキモキしました。
A・B社のJACリクルートメント担当者は、4社の棚卸しを一緒にしてくれ、フラットな目線でアドバイスをくれました。A・B社を強く推されるかと思いきや、全くそんなことはなく、信頼できる対応でした。
C社は条件面も良く、年収も現職以上。
A・B社は評価してくれたものの年収が現職を下回ったため、納得してお断り。
D社も現職以上でしたが、C社の魅力には勝てませんでした。
現職への退職伝達と転職手続き

現職の会社に転職の意思を伝え、一部引き止めもありましたが、強い気持ちを伝え納得してもらいました。
無事に3月25日までに手続きを完了。
振り返って

トータルで見ると、非常にうまくいった方だと思います。
読者の方は「そんなにうまくいくわけない」と思われるかもしれませんが、何もせずこの結果があったわけではありません。
現職での努力や、転職活動での情報収集、エージェントとの連携、自己分析など、地道な積み重ねが結果につながったと感じています。
まとめ

転職活動は決して楽なものではありませんが、「まず動く」「自分の希望を明確にする」「良いエージェントと出会う」ことで道が開けます。
私自身、現職でしっかり実績を積んでいたこともプラスに働きました。
今回の経験をもとに、今後は「転職活動で役立ったノウハウ」もまとめていく予定です。
転職を考えている方の参考になれば幸いです。
もし具体的な質問や悩みがあれば、コメントやお問い合わせでぜひご相談ください。あなたのチャレンジを応援しています!
(※この記事は私自身の体験をもとに執筆しています。転職活動の進め方や感じたことを、できるだけリアルに伝えました。)
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