「40代のハイクラス転職は現状維持が精一杯」そんな声をよく聞きますが、私は実際に転職でさらなる年収アップを実現しました。
金額としては30万円の微増ですが、ハイクラス帯での年収アップは非常に困難とされる中、満足のいく結果を得ることができました。
実は、ハイクラス転職では、年収維持でも成功とされる厳しい市場です。
しかし、正しい戦略と適切なエージェント選択により、さらなる年収アップも可能です。
この記事では、私が実際に4ヶ月間の転職活動で3社から内定を獲得し、SIerのQA管理職からSaaSのQAマネージャーへのキャリアチェンジを成功させた具体的な方法を、実践的なステップに分けて詳しく解説します。
【体験談】40代でハイクラス転職に成功!

転職前の状況
- 年齢: 47歳
- 前職: 大手SIer企業のQA管理職
- 勤続年数: 25年
- 転職理由: 管理職の限界、より上流工程や顧客に近いところへの挑戦、SaaSビジネスへの興味
転職活動の詳細データ
- 活動期間: 4ヶ月(2025年1月〜3月)
- 書類通過: 15社
- 面接実施: 8社
- 最終面接: 4社
- 内定獲得: 4社
- 最終決定: 年収UPのA社(急成長SaaS企業)
転職後の結果
- 現職: 急成長SaaS企業のQAマネージャー
- 年収: XXXX万円(前職比+30万円)
- その他待遇: リモート可、最新技術への挑戦機会、ワーク・ライフ・バランス改善(残業少、休日出勤無し)
金額的には微増ですが、ハイクラス転職では現状維持でも成功とされる中、満足のいく結果となりました。
戦略1:ハイクラス転職に適したエージェント選択

ハイクラス転職では、エージェント選択が成功の8割を決めると言っても過言ではありません。
ハイクラスの案件は限られており、質の高いエージェントでないと良い求人に出会えません。
1-1. ハイクラス転職エージェントの戦略的活用法
私は以下の3つのエージェントを利用し、それぞれの強みを活かしました:
メインエージェント(案件の40%を依頼)
- JACリクルートメント:ハイクラス転職の老舗、QAマネージャー案件に強い、コンサルタントの質が非常に高く、業界理解も深い、外資系・日系大手企業とのパイプが太い
サブエージェント(残り60%)
- ビズリーチ: スカウト機能が優秀、SaaS企業からの直接オファー多数
- リクルートエージェント: 求人数の多さでカバー、意外な穴場案件あり
1-2. ハイクラス転職特有の注意点
一般的な転職との違い
- 求人数が限られるため、エージェント選択がより重要
- 意思決定者との面談が必須
- 職務経歴書の質がより厳しくチェックされる
JACリクルートメント活用のメリット
- 企業の詳細情報を事前に教えてもらえる
- 面接対策が企業別にカスタマイズされる
- 年収交渉の経験が豊富で、適切なアドバイスがもらえる
- 長期的なキャリア戦略も相談できる
1-3. 効率的な応募戦略
業界・職種の選定基準
- 現在の経験を活かせる領域(80%)
- 少し新しいチャレンジ要素がある領域(20%)
応募企業の分散
- 第一志望:2社(理想的な条件)
- 第二志望:2社(現実的な選択肢)
- 練習・比較用:4社(面接練習とオファー比較)
戦略2:ハイクラス向けでの効果的な交渉術

2-1. ハイクラス転職における年収交渉の特殊性
ハイクラス転職では、一般的な転職とは異なる交渉アプローチが必要です。
ハイクラス転職の年収構成
- 基本給:60-70%
- 賞与:30-40%
交渉ポイント
- 基本給だけでなく、総報酬で考える
- 裁量労働制などの働き方も交渉材料にする
- (条件としてあれば)ストックオプションの価値を適切に評価する
2-2. ハイクラス交渉の成功ポイント
- 総報酬で比較・交渉する
- 将来性(ストックオプション)も考慮に入れる
- 働き方・裁量権も重要な条件として扱う
- エージェントの交渉力を最大限活用する
戦略3:SIerからSaaSへの転職で価値をアピールする方法

3-1. SIer経験をSaaSでどう活かすかを明確化
SIerとSaaSの品質管理の違いを理解し、転職可能性を見極める
SIerでの経験(私の場合)
- 大規模システム開発のQAチーム管理(チーム15名、並行して30名超のQA組織長)
- ウォーターフォール開発での品質プロセス構築
- 公共・官公庁案件での高い品質基準の維持
- プロジェクト全体の品質責任者として年間10プロジェクト超管理
SaaSで求められるQAスキル
- アジャイル開発での継続的品質改善
- 顧客影響を考慮したリリース品質管理
3-2. 実際に使った自己PR例
面接で効果的だった説明
「SIerでの25年間で培った『品質に対する責任感と体系的なアプローチ』は、
SaaSビジネスでも必ず活かせると考えています。
例えば、前職では公共システムで極めて高い99.99%の稼働率を求められる環境で、
障害の予防的品質管理を徹底してきました。障害が発生したときも現場に出て、
迅速に対応し、影響が最小限になるように勤めました。
この経験を、SaaSの継続的なサービス品質向上に応用し、
顧客満足度向上に貢献したいと考えています。
また、大規模チームでのQA管理経験により、組織横断的な品質文化の醸成や、
開発側との円滑なコミュニケーションも得意としています。」
3-3. SIer→SaaS転職で重要なポイント
アピールすべき経験
- 大規模システムでの品質管理経験
- 多様なステークホルダーとの調整能力
- 高い品質基準での実績
- チームビルディング・マネジメント経験
学習すべき新しいスキル
- アジャイル・スクラム開発手法
- 自動化テストツール(Selenium等)
- クラウドサービス(AWS、GCP等)
ハイクラス転職におすすめのエージェント比較
実際に利用した経験から、ハイクラス転職に特におすすめのエージェントをご紹介します。
🥇 第1位:JACリクルートメント
おすすめ度:★★★★★
- 特徴: ハイクラス転職の老舗、年収800万円以上に特化
- QA職種: 非常に強い(私の転職成功の最大要因)
- コンサルタント: 業界知識が深く、的確なアドバイス
- 企業とのパイプ: 外資系や日系大手企業との関係が強固
こんな人におすすめ
- ハイクラス:年収1000万円以上を目指す人
- 管理職・専門職経験が豊富な人
- 質の高い求人のみに絞って活動したい人
- 長期的なキャリア戦略を相談したい人
実績 私はJACリクルートメント経由で2社内定を受領。とても手厚いサポートと優秀な担当者の方に助けられました。
🥈 第2位:ビズリーチ
おすすめ度:★★★★☆
- 特徴: ハイクラス転職プラットフォームの代表格
- スカウト機能: 優秀(SaaS企業から直接オファー多数)
- 年収レンジ: 800万円以上の案件が中心
- ヘッドハンター: 質の高いヘッドハンターが多数在籍
こんな人におすすめ
- 現年収800万円以上の人
- 受け身で良いオファーを待ちたい人
- SaaS・外資系企業に興味がある人
- 複数のヘッドハンターと関係を築きたい人
実績 私はビズリーチ経由で1社から内定を獲得。スカウト機能が特に有効でした。
🥉 第3位:リクルートエージェント
おすすめ度:★★★☆☆
- 求人数: 業界No.1(ハイクラス案件も多数)
- 年収交渉力: 強い(ハイクラス案件でも実績あり)
- サポート: 書類添削から面接対策まで充実
- カバレッジ: 幅広い業界・職種をカバー
こんな人におすすめ
- 求人の選択肢を広げたい人
- 手厚いサポートを受けたい人
- ハイクラス転職が初めての人
- 複数業界を比較検討したい人
実績 リクルートエージェント経由で1社から内定。意外な穴場案件も紹介してもらいました。
効果的な転職エージェント活用法
複数登録のメリット
- 求人の選択肢が広がる
- 各社の強みを活用できる
- 条件交渉で有利になる
- リスク分散ができる
よくある質問(FAQ)
Q1. 40代の転職活動はどのくらいの期間がかかりますか?
A. 私の経験では3ヶ月でしたが、一般的には3-6ヶ月程度が目安です。
期間を短縮するコツ
- 複数の転職エージェントを同時利用
- 応募企業を絞りすぎない(月4-5社ペース)
- 面接日程は可能な限り詰める
Q2. 現職がバレずに転職活動する方法は?
A. 以下の点に注意すれば、バレるリスクは最小限にできます。
注意点
- 転職サイトで実名公開しない
- 会社のPCで転職サイトを見ない
- 面接は有給を取る(理由は曖昧に)
- SNSでの転職関連の投稿は控える
Q3. 年収交渉で失敗して内定取り消しになることはありますか?
A. 適切な範囲であれば、内定取り消しになることはほぼありません。
そもそも年収交渉は内定が出た後に交渉となるパターンが多いです。
適切な交渉範囲
- 提示額の10-20%アップまで
- 他社オファーがある場合はそれを根拠に
- 横柄な態度は絶対NG
Q4. 未経験業界への転職で年収アップは可能ですか?
A. 40代で未経験業界への転職は年収ダウンが一般的です。
年収を維持する方法
- 転職可能な関連スキルを身につける
- 段階的な転職を検討する
- 現職で副業として経験を積む
Q5. 転職エージェントとの面談で気をつけることは?
A. 以下の点を意識すると、より良い求人を紹介してもらえます。
準備すべきこと
- 職務経歴書を事前に完成させる
- 転職理由を明確にしておく
- 希望条件に優先順位をつける
- 質問リストを作成しておく
面談での態度
- 本音で話す(建前は逆効果)
- 積極的な姿勢を見せる
- エージェントのアドバイスは素直に聞く
まとめ:40代の転職は「戦略」で年収アップが叶う

40代の転職でも、ポイントを押さえて戦略的に動けば年収アップは十分に可能です。
成功の3つの戦略(再掲)
- 複数社から内定を獲得し、条件を比較・交渉する
- 年収交渉は内定後にまとめて行う
- 自分の経験やスキルを最大限アピールする
最も重要なポイント 転職エージェントを戦略的に活用することです。特にJACリクルートメントは40代の転職に非常に強く、私の年収アップに最も貢献してくれました。
この記事の戦略を実践すれば、あなたも40代で納得のいく年収アップを実現できるはずです。
転職活動は今すぐ始めることをおすすめします。 年齢を重ねるほど選択肢は狭まるため、行動するなら早い方が確実です。
転職成功のための次のステップ
- 今すぐ転職エージェントに登録(複数社推奨)
- 職務経歴書を作成・更新
- 転職活動のスケジュール作成
- 現在の市場価値を把握
あなたの転職活動の成功を心から応援しています!
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