「本を読んでもなかなか身につかない」「忙しくて読む時間が取れない」「積ん読ばかり増えてしまう」──こんな悩みは多くの人が抱えているはずです。
赤羽雄二さんの『アクションリーディング』は、そうした停滞を打破する読書術を提示しています。
本書が強調するのは、読書を知識収集で終わらせず、行動に直結させることです。
この記事では本書の要点を整理しながら、誰でもすぐに実践できるアクションプランを紹介します。
読書を「自己投資の習慣」に変えたい人に役立つ内容です。

読書の優先順位を上げる
最初のポイントは「読書を人生に不可欠な行為として位置づける」ことです。
本を読むことを「暇なときにすること」から「仕事や生活に必須の投資」へと捉え直すと、時間の確保に迷いがなくなります。
予定表にあらかじめブロックし、堂々と読書の時間を取る。これが習慣化の第一歩です。
冒頭に書いたのですが、私はこのポイントが一番刺さりました。
本は普段、読みたいときに読んではいたんですが、どうしてもYoutube見たり、Netflix見たりすることのほうが優先度高かったんですよね。
正直、優先度はあんまり意識していなかったのですが、結果的に(無意識に)Youtube、Netflixの優先度が高かったことになります。
自分に対するリターンという意味でも、明確に読書の優先度を高く持とうと思いました。
必要なテーマは集中的に読む
新しい分野を学ぶ際は、関連書籍を10冊ほど一気に読み込むのが効果的です。
短期間で知識を体系化し、実務で試すことで理解が深まります。
単発で1冊だけ読むよりも、知識の網を張る読み方が身につきます。
著者は、仕事で新しい分野に望むときに、上記の通り10冊ほど一気に読んでインプットし、業務でのアウトプットに活かしたそうです。
仕事のことは、仕事をしている中でインプットすればいいかなー。と思っていましたが、こういう意識が高い視座は刺激になります。
私も転職したばかりなので、不明確な点は多読してキャッチアップしたいと思います。
読書量より行動につなげる
本を大量に読むこと自体が目的ではありません。
著者は「30代までに300冊、それ以降は年50冊程度で十分」と述べています。
むしろ大切なのは、読んだ内容をどれだけ行動に反映させられるかです。
読んだら必ずメモやブログでアウトプットし、実際の仕事や生活で試してみましょう。
読んだら即アウトプット
おすすめの方法は「ブログやSNSで発信する」ことと述べられています。
1記事2000〜3000字を目安に、思いついたことを30分でまとめる。
完成度よりもスピードを重視することで、アウトプットが自然に習慣化します。
私自身、良い本を読んだら、ブログでアウトプットしようと心がけているので、非常に心強い記事でした。
ただ、30分でまとめるというのはなかなかシビレました。
すぐに30分は難しいものの、時間は意識して効果的にアウトプットしようと思います。
本を加工して使い込む
線を引く、耳を折る、感想をメモする──遠慮なく本に痕跡を残すことで、自分だけの知識資産になります。
さらに「なぜこの本を手に取ったのか」を意識することも効果的です。
目的意識を持って読むことで記憶への定着度が高まります。
買った本はその日のうちに読み始める
積ん読が増える大きな原因は、「とりあえず買って、あとで読む」と考えてしまうことです。
『アクションリーディング』では、本を買ったら当日中に読み始めることを強く推奨しています。
読み始められない本は、そもそも必要性が低い可能性が高いからです。
最初の数ページでもかまいません。
買ったその日にページを開くことで「読むスイッチ」が入り、積ん読のリスクをなくせます。
なかなか、後回しになってしまうこともあるかと思いますが(だから積ん読になってしまうのですが)、その日に本を読める見通しがないのであれば、買うべきではないとも述べれられています。
これは金言でした。
「なぜ読むのか」を意識して本を開く
ただ漫然と読むのではなく、読む目的を最初に明確化することが効果的です。
「この本から何を得たいのか」「どんな課題を解決したいのか」を考えてから読み始めると、内容の理解度と記憶への定着が大きく変わります。
問題意識を持って本を開けば、重要な情報が自然と目に入り、アウトプットにも結びつきやすくなります。
逆に目的を持てない本は、買わない判断をすることも大切です。
気に入った著者は徹底的に追う
自分に合う著者を見つけたら、その人の本をすべて読むのがおすすめです。
思考法や価値観を体系的に理解でき、知識が表層的なものではなく「血肉化」します。
まとめ
『アクションリーディング』は、読書を「知識の収集」から「行動の原動力」へと進化させるための実践的な方法を教えてくれる一冊です。
特に次のアクションがすぐに始められます。
- 読書時間をスケジュールに組み込む
- 買った本はその日のうちに読み始める
- 読んだら必ずアウトプット(ブログ・メモ・会話など)する
- 気に入った著者は徹底的に読む
本を読むだけで終わらせず、行動に変えることで初めて人生は変わります。
今日から1冊、「なぜ読むのか」を意識して本を開き、30分以内のアウトプットに挑戦してみませんか。

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