BLoC(Business Logic Component)デザインパターンは、Flutterアプリケーションでよく使用されるデザインパターンの1つで、アプリケーションの状態を管理するためのパターンです。
具体的には、BLoCパターンでは、以下の3つの要素があります。
- Business Logic Component(BLoC) アプリケーションの状態を管理するコンポーネントで、データの取得や加工、変更を行います。状態を表すデータとそれを変更するためのメソッドが含まれています。
- Stream BLoCからビューに状態の変更を通知するために使用される非同期ストリームです。BLoCはStreamを使用してビューにデータを配信します。
- UI(User Interface) ビューのことで、ユーザーが操作する部分です。ビューは、BLoCから配信されたデータを表示します。
例えば、BLoCパターンを使用したTodoアプリケーションを考えてみましょう。このアプリケーションでは、Todoリストの追加、削除、更新などができます。
- Business Logic Component(BLoC): TodoアプリケーションのBLoCには、以下のメソッドが含まれています。
getTodos()
: Todoリストを取得するためのメソッド。addTodo()
: Todoを追加するためのメソッド。updateTodo()
: Todoを更新するためのメソッド。deleteTodo()
: Todoを削除するためのメソッド。
- Stream: BLoCからビューに状態の変更を通知するために、Streamを使用します。例えば、Todoリストに変更があった場合、以下のようにStreamを使用してビューに通知します。
Stream<List<Todo>> get todoListStream => _todoListController.stream;
- UI: ビューでは、BLoCから配信されたデータを表示します。例えば、Todoリストを表示するウィジェットでは、以下のようにStreamBuilderを使用して、Streamからデータを受け取り、リスト表示します。
StreamBuilder<List<Todo>>(
stream: _todoBloc.todoListStream,
builder: (context, snapshot) {
if (!snapshot.hasData) {
return CircularProgressIndicator();
}
List<Todo> todoList = snapshot.data;
return ListView.builder(
itemCount: todoList.length,
itemBuilder: (BuildContext context, int index) {
return ListTile(
title: Text(todoList[index].title),
subtitle: Text(todoList[index].description),
);
},
);
},
)
BLoCパターンを使用することで、UIレイヤーとビジネスロジックレイヤーを分離することができ、アプリケーションの保守性やテスト性を向上させることができます。さらに、BLoCは、FlutterのStream APIを活用することができるため、非同期処理を簡単に扱うことができます。
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