Flutterにおいて、コンストラクタは、新しいオブジェクトを生成する際に呼び出されるメソッドのことです。コンストラクタは、クラスのメンバー変数を初期化するために使用されます。
Flutterのコンストラクタには、以下の3種類があります。
(1)デフォルトコンストラクタ
引数を持たずに定義されるコンストラクタです。クラス内にコンストラクタが定義されていない場合、自動的にデフォルトコンストラクタが作成されます。
class Person {
String name;
// デフォルトコンストラクタ
Person() {
name = “Anonymous”;
}
}
(2)名前付きコンストラクタ
コンストラクタに名前をつけて、オブジェクトを生成する際にその名前を指定することで、特定のコンストラクタを呼び出すことができます。
class Person {
String name;
int age;
// 名前付きコンストラクタ
Person.fromNameAndAge(String name, int age) {
this.name = name;
this.age = age;
}
}
// 使用例
var person = Person.fromNameAndAge(“Alice”, 27);
(3)ファクトリコンストラクタ
オブジェクトを生成するための特別なメソッドで、その名前がクラス名と異なる場合、factoryキーワードを使用して定義します。ファクトリコンストラクタは、内部で新しいオブジェクトを生成することができ、オブジェクト生成に必要な処理を実行することができます。
class Person {
String name;
int age;
// ファクトリコンストラクタ
factory Person.fromString(String str) {
var parts = str.split(“,”);
return Person(
name: parts[0],
age: int.parse(parts[1]),
);
}
// コンストラクタ
Person({this.name, this.age});
}
// 使用例
var person = Person.fromString(“Alice,27”);
以上が、Flutterにおけるコンストラクタの種類になります。コンストラクタをうまく活用することで、オブジェクト生成の柔軟性を高めることができます。
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